
フェアリーゴーン5話 あらすじ
各シーンの振り返り
冒頭部分では、これまで劇中においては明かされていなかったヴェロニカの過去が描かれていました。
「人生は輝きに満ちていた」という言葉から一転、将軍レイ・ドーンにより故郷の村を焼き払われ、全てを失った彼女は復讐者として生きる事を選択。
しかし、結局は暗殺に失敗し、牢獄へと入れられる事になります。
そこでは「奪われた分だけ奪わないと、私は空っぽのままだから…」という虚しいモノローグ。
この後どうやって抜け出し、そして妖精の力を手にしたのかまでは今のところわかりませんが、おそらく今でもレイ・ドーンに対する復讐を諦めていないのは間違いなさそうです。
ただ、僕が個人的に思ったのは「果たしてレイ・ドーンは本当に悪い人なのか?」という疑問です。
1話目の村を焼き払うシーンこそ険しい表情を見せていましたが、5話目の冒頭部分にて民衆に寄り添うシーンなどは「良き指導者」としての優しい顔を浮かべていました。
もちろん、情報量が足りなすぎる以上は何とも言い難いですが、大体こういうのって「悪そうに見える人が実は良い人だった」というパターンに落ち着きますよね。
「一個人に対しては復讐心を芽生えさせた行動も、全体として見れば世の中のためになる行いだった」みたいな。
だから、村を焼き払ったのもそれなりの理由があったのかもしれません。
ベタですが、復讐劇の末路としては十分にあり得る展開だと思います。





相変わらず不気味でトリッキーな動き見せるジョナサン。
彼の妖精「ジェニーハニヴァー」は風船のように膨らみ、破裂する事で中から武器を四方八方に散らす戦い方のようです。
ヴェロニカも上手い事応戦しますが、なかなか決定打を放つ事ができません。
身体の一部をゼリー状にして相手の動きを封じる妖精「ボーンレス」を操り、さらにその並外れた怪力を振るうパトリシア。
ただ、最終的にはフリーが押し勝つ形になりました。この辺の粘り強さはやっぱり大戦を生き抜いて来ただけありますね。
フリーってこれまでどの相手を取っても苦戦しているイメージがあり「コイツ本当に強いのか?」と思ったりもしちゃいましたが、ここで名誉挽回といった感じでしょうか。
今回は普通にカッコ良かったです。
ヴェロニカとジョナサンの戦闘をただ見ているだけのマーリヤ。
己の無力さを嘆き、悔しさが最高潮に達した瞬間、彼女の妖精「アッシュクラッド」が呼び出されました。灼熱の炎が吹き荒れ、辺りは一面燃え盛ってしまいます。
アッシュクラッドの炎によって教会が焼かれた事でジョナサンとの戦闘は一時休止。
マーリヤとヴェロニカの2人はようやく「再会」と呼べるだけの会話ができました。
ヴェロニカの復讐心を知り、それを諫めようとするも彼女には届きません。
2人の時間を邪魔するかのごとく再び現れたジョナサンですが、今回は割とあっさりと決着がつきました。
ヴェロニカが付けた傷から妖精「ブラッドドーター」が侵入し、内部から破壊。なぜか満足そうな表情を浮かべて死亡しています。


久々の再開もつかの間、「私を探さないで、関わらないで」とその場を立ち去ろうとするヴェロニカ。
「あなたが知っているヴェロニカ・ソーンは死んだ」という復讐者にありがちなセリフを残していきました。
前回登場したハインプランツ公「シュヴァルツ・ディーゼ」ですが、今回はウルフランと一緒にいるシーンがありました。
いかにも怪しげな老人だとは思っていましたが、ウルフランと行動を共にしている時点でやはり何か企んでいそう。
辛気臭かった前半から一転。後半はマーリヤの歓迎会のシーンへ移ります。
「人に歴史あり」と、そこではドロテア第一部隊各メンバーのバックグラウンドが語られる事に。
全体的には楽し気なシーンにもかかわらず、マーリヤが複雑な表情を浮かべていたラストが印象的でした。
これまでこうして人に囲まれた経験が無かった事による戸惑いなのか、もしくはヴェロニカを想っての事なのか…。
個人的な感想
早いものでもう5話目。マーリヤとフリーの「黒の妖精書」に関する任務も無事終わり、物語的にも一区切りついた感じです。
まだまだ謎な部分も多いですが、とりあえずは「もう一人の主人公」とも呼べそうなヴェロニカの行動原理が徐々にわかってきたので良しとしましょう。
基本的に復讐者の末路というのはロクでもない事が多いですが、ヴェロニカの場合はどんな結末になるのか注目したいところ。
で、5話目まで見て感じたのは、やはりマーリヤの妖精「アッシュクラッド」から伝わってくる“特別感”ですね。
何が特別って、まずその驚異的な能力。公式サイトによれば「超高熱の腕で掴んだものを灰に帰す能力を持つ」となっています。
妖精の能力における強弱関係というものは定かではありませんが、過去の戦闘を見てもその力が強力なのは明らかです。
ウルフランもスウィーティーもアッシュクラッドによって掴まれた際にはそれなりに苦しそうな表情を浮かべ、その後は逃亡しています。
言ってみれば、アッシュクラッドの登場がその戦闘におけるターニングポイントになる事が多いんですよね。
それが非常に印象に残るため、妙に「強キャラ感」が漂っているように感じます。
実際、他の妖精の能力を見てみると、『爪や牙、あるいは咆吼による音波攻撃を用い、敏捷性に優れている(フリーの「レッドフッド」)』『刃物と化した6本の腕で相手を切り刻む(ウルフランの「フィッチャー」)』など意外と地味だったりします。
派手な戦闘を繰り広げている割に、能力そのものはシンプルといった感じ。
ちなみに、今回の敵であったパトリシアとジョナサンの妖精も正直地味でした(笑)
もちろん、各々の戦闘スタイルがありますから、一概に良し悪しを決める事はできないでしょうが、単純な能力の強さだけで見た場合、マーリヤの妖精「アッシュクラッド」は結構上位に入るのではないかと思います。
あと、その見た目も特徴的ですよね。
頭巾をかぶった女性のような神秘的な外見。他の妖精たちが獣をベースとしたような外見をしているのとは対照的に感じます。
ある意味、最も「妖精」のビジュアルに近いかもしれません。
自称・芸術家であるジョナサンがその姿を目にした瞬間も「素敵だ…」とつぶやいていました。
マーリヤは「妖精憑き(移植手術をせずに直接妖精が取り憑く)」と呼ばれる特異体質みたいなので、その妖精もやや特殊なものになるというのは有り得そうな話です。
とにもかくにも、今後の戦闘においても活躍を見せてくる事を期待しています。
次回予告を見た感じ、来週からはまた新たな任務が始まりそうなので楽しみです。