
ストーリー・あらすじ
ジャンル | 少年漫画、ラブコメディ |
制作 | 手塚プロダクション |
監督 | 桑原智 |
構成 | 大知慶一郎 |
デザイン | 中村路之将 |
音楽 | 田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希 |
話数 | 全12話 |
声優 | 松岡禎丞、花澤香菜、竹達彩奈、伊藤美来、佐倉綾音、水瀬いのり、etc. |
貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生‼しかも五つ子だった‼全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児!最初の課題は姉妹からの信頼を勝ち取ること…!?毎日がお祭り騒ぎ!中野家の五つ子が贈る、かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演‼ (引用:「五等分の花嫁」公式サイト)
春場ねぎ先生の漫画が原作
『五等分の花嫁』は現在「週刊少年マガジン」で連載されている春場ねぎ先生の漫画が原作です。
成績優秀な1人の男子高校生「上杉風太郎」がとある理由から五つ子姉妹の美少女たち(全員もれなくおバカちゃん)の家庭教師として勉強を教えていくというのが話の大筋。
五つ子たちは皆個性的で勉強以外にも様々な悩みや問題などを抱えているのですが、優れた洞察力を持つ風太郎はそれらを上手く解決に導いていきます。
最初は風太郎に対して反抗的な姿勢を見せていた五つ子たちも、何だかんだで面倒見の良い彼の優しさに触れやがて好意を抱いていく事に…。
5人全員がヒロインという事で、時にコミカル、時にシリアスなラブコメが展開されていきます。
個人的な感想
ここからは、『五等分の花嫁』を全話見た上で抱いた率直な感想を書いていきたいと思います。
ここが良かった!
声優が豪華すぎる
まずは何と言ってもコレに尽きます。特に5人のヒロインを演じられている女性声優さんたちがめちゃくちゃ豪華!
僕も初めてキャスト一覧を見た時には「ウソだろ…」と思わず声に出してしまいました。
なんと全員がメインヒロインを張れるレベルの売れっ子声優さんたちです。
長女の「一花」には花澤香菜さん。昔は花澤さんといえばロリッ娘だったり少し頭の弱そうな女の子の役が多かったイメージですが、最近ではすっかりお姉さんキャラを演じられる機会も増えていて、今回もまさにそんな感じになってます。
二女の「
」には竹達彩奈さん。 は姉妹の中だとかなり不器用な方でややツンデレ的な面があるため、まさに竹達さんの十八番とも言える感じで上手くハマっています。めちゃくちゃ安定感アリでした。
三女の「
」には伊藤美来さん。伊藤さんは5人の中ではやや知名度で劣る感はあるものの、最近はメディアへの露出も順調に増えている注目の声優さんです。どちらかと言えば元気いっぱいの明るいキャラを演じられている印象が強いのですが(『バンドリ』の「弦巻こころ」など)、今作の
四女の「四葉」には佐倉綾音さん。クール系から可愛い系までどんな役でも上手くこなせるほど幅広い演技力を持つ佐倉さんですが、今回はとにかく明るく前向きな性格の女の子を演じられています。
五女の「五月」には水瀬いのりさん。今作において個人的に一番印象に残ったのが彼女の演技でした。勝手なイメージですが、水瀬さんというとやはりどうしてもロリっぽいキャラが浮かんでしまうんですよね。しかしながら、五月は末っ子ながら一番しっかりした大人っぽい感じの女の子なのでこれまた新鮮な感じがしました。
あ、ちなみに主人公の「上杉風太郎」役はハーレム系主人公に定評のある松岡禎丞さんです(笑)今回も良い感じにその引き出しの多さが活かされていました。
王道のハーレム
冒頭でも触れたように、僕自身は原作を読んだ事がありません。
なのでこの作品の全体像についてはまだ良く分からない部分もありますが、少なくともアニメ版のみを視聴した上での感想はまさに王道のハーレム物語でした。
個性豊かな五つ子姉妹たちと紆余曲折を経ながら仲を深めていくわけですが、その過程では中間試験、花火大会、林間学校など青春時代ならではのイベントが盛りだくさん。
お約束のラッキースケベなんかもあったりするので、頭を空っぽにして萌えを楽しみたい方にはぴったりだなと思いました。
また、キャラ同士の掛け合いも非常にテンポが良いため見ていて心地良いです。
特に数々のハーレム系アニメで修行を積まれた松岡禎丞さんの演技はきっとツボにハマるはず。「どこからそんな声出してるんだよっw」とツッコみたくなってしまうくらい斜め上からの演技が炸裂します。
ここが残念だった!
終わり方が微妙
これはまぁ1クールという尺の都合上仕方の無い事ではあるのですが、やはり中途半端な終わり方をしてしまっています。
最初は五つ子から煙たがられていた風太郎が最後の最後でようやく信頼を勝ち取り、「いよいよこれからだ!」という瞬間に物語は終了してしまいました。
各ヒロインとの関係性もまだまだ発展途上といった感じで、盛り上がりに欠けると言われればそうかもしれません。
捻くれた見方をするなら「続きを知りたいなら漫画を買ってね?」といわんばかりの終わり方です。
漫画の販促のためのアニメ化なんてのは良くある事なので別にそこまで気にはしていませんが、アニメだけで完結させたい派の人はご注意ください。
ただ、『五等分の花嫁』はすでにアニメ2期の制作も決まっているらしいので、これについてはあまりグチグチと言う文句でもないのかなと。
『五等分の花嫁』
第2期制作が決定です!🌸🌸🌸🌸🌸
続報をお楽しみに♪第2期制作決定告知PV▼https://t.co/HGceP70tpT#五等分の花嫁 pic.twitter.com/tuPqg1E3uC
— TVアニメ『五等分の花嫁』公式 (@5Hanayome_anime) 2019年5月5日
作画が怪しい時がある
これは非常に良く話題になっていたのですが、アニメ版の『五等分の花嫁』は非常に作画が不安定でした。
非常に綺麗な回もある一方、時折明らかな作画崩壊を起こしてしまっている回もあります。
調子良い時はめちゃくちゃ綺麗なんですけどね…。
あまりにも落差が激しいため、中には作画が原因で視聴するのを止めてしまった人もいるみたいです。
駄目だ
五等分の花嫁アニメ作画悪すぎて観れん— 根源的なアザラシ (@azarasi3385) 2019年5月16日
2期はマジで制作会社を変えるべきです。ここまで来てあの作画でこの話は勿体なさすぎる。マジでたのんます #五等分の花嫁
— 五等分の花嫁2期@のりさん (@jannu0503) 2019年5月21日
五等分の花嫁アニメより漫画のほうが作画ええやん
— あ無 (@amurita_) 2019年5月22日
Amazonプライムビデオなどでいまいち評判が良くないのも大抵は作画が原因だったりする様子。
もちろん、クリエイターの方たちも必死でしょうし、何でもかんでも叩けば良いというものでもないでしょう。
ただ、やはりハーレム系アニメである以上はそこに「萌え」を期待されている方が大半のはずなので、もう少し何とかならなかったのかと残念に思います。
直接制作を手掛けるのは「手塚プロダクション」という事で非常に由緒あるアニメーション会社なのですが、噂に聞いた話では「一部の作画を中国の制作会社に外部委託している」との事。
本当かどうかは定かではないものの、確かにこれだけ作画崩壊が目立つとなるとその話もあながちウソではないのかもしれません。

総評
以上、あれこれと作品について触れてきましたが、全体的な感想としては普通に面白かったです。
脚本のテンポも良いですし、あまり難しい事を考えずに見れる良アニメでした。
可愛い女の子たちが可愛い声でキャッキャウフフしてる感じ。僕は基本的に作業の片手間にアニメを見る事が多いので、そういう意味では非常に助かったなと。
確かに一部では作画崩壊も見られたものの、元々のキャラデザインが可愛いおかげか僕はあまり気にせずに視聴できましたね。さすがにキャラの顔がアップになる時くらいは丁寧に気合いを入れて描かれていましたし。
多少の崩れも声の可愛さでカバーできるでしょう。声優さんが好きな方はぜひ見てください。
