
フェアリーゴーン8話 あらすじ&ネタバレ
各シーンの振り返り
ギルバート・ウォーロック確保
スウィーティと協力を図り、いよいよウォーロック邸への奇襲作戦に踏み切るドロテア。
マーリヤたちは妖精の力を駆使する事でついにギルバート・ウォーロックを捕えます。
てかこのシーンのウォーロック、アッシュクラッド(マーリヤの妖精)の腕にガッチリ掴まれちゃってますけど大丈夫なんでしょうか…w
一応、アッシュクラッドの能力は「超高熱の腕により掴んだものを灰に帰す」というものなので(;'∀')
もちろん温度調整くらいはできるのでしょうが、一歩間違ったら普通にヤバそうでちょっと面白かったです。
無事、「黒の妖精書」を奪還できたドロテア。途中でスウィーティには逃げられてしまったものの、お互いとりあえず目的は果たしたという事で。
新型の人工妖精に対し細工を仕掛けた犯人は誰なのか、保安局を通じて調査を進めるチェイス。
重要参考人として軍部所属の人工妖精技師ハンス・エフメドを呼び出し、詳しい情報を聞き出す中で徐々に犯人像が明らかになっていきます。
それがこいつ、ハンスと一緒に整備士として働いていたテッド・リビングストンという男ですね。
ちょうど前回の感想記事で「テッドが黒幕なんじゃないか?」と考察していましたが、やはりこの男が事件に絡んでいた模様。
どうやらテッドは7話で“キーマン”としてその名前が浮上したエディー・ロイドの息子みたいです。
【エディー・ロイド】
旧型人工妖精・サイデン七型の設計者。首相直々に統一献身技師勲章まで授与された妖精技師の第一人者。戦後は統一ゼスキア軍の人工妖精整備部門の統括者となるが、本人は不満で転属願を出していた。その後、依願退職しアーケイムに身を寄せていたとされる。#フェアリーゴーン pic.twitter.com/Vbhl2odDz1— TVアニメ『Fairy gone フェアリーゴーン』 (@fairygone) 2019年5月19日
エディーはかつて国のために職務を果たした優秀な人工技師だったのですが、統一戦争後はゴルバーン・ヘルワイズ首相により「不要な人物」と判断され排除されてしまいました。
【ゴルバーン・ヘルワイズ】(CV:樫井笙人)
統一ゼスキアの首相であり恐るべき知謀の士。イースタルドを統一し、戦後処理を終えるとゼスキア帝室に王位を返上した。自己顕示欲や自負心が非常に強い現実主義者で、従わぬ者を徹底的に排除したため彼に恨みを持つ者も少なくない。#フェアリーゴーン pic.twitter.com/wc0erGPIi7— TVアニメ『Fairy gone フェアリーゴーン』 (@fairygone) 2019年5月26日
テッドはその復讐のために今回の騒動を企てたというわけですね。
実は新型人工妖精の暴走事故は目くらましのためのフェイクに過ぎず、本命は旧型人工妖精に搭載された強制制御機能をオンにする事で首相を暗殺する事にありました。
もともと終戦記念式典では新型人工妖精が配備される予定だったのですが、テッドは新型の開発には携わっていないためその動きを完全にコントロールする事はできません。
ですが、父親が開発した旧型人工妖精であればそのノウハウもいくらかは入手しやすくなるでしょう。
7話にてテッドとウルフランが会っていたのはそのためだと思われます。ウルフランが所属しているのは「アーケイム」と呼ばれるマフィア。
テッドの父親であるエディーも身を寄せていた組織という事もあり、そこには旧型人工妖精に関する情報が集まっているのかもしれません。
その情報をもとに強制制御機能を起動させれば、最終的に首相を暗殺する事ができると考えたのでしょう。
「新型を暴走させる事で表舞台から引きずり下ろす → 終戦記念式典の当日、旧型を自在に操る事で首相を殺す」というのが今回の一連の事件における真相です。
実際、新型人工妖精は「誤作動を起こし得る存在」としてその運用を一旦凍結され、記念式典当日は従来より実績のある旧型人工妖精が配備されました。つまりはテッドの思惑通り。
全てを供述し、「奴(テッド)を止めてくれ」と泣きながら懇願するハンス。
ついに10年目となる終戦記念式典がスタート。ゴルバーン・ヘルワイズ首相+2人の大公(シュヴァルツ・ディーゼ、レイ・ドーン)のお出ましです。
広場に集結した復讐者の面々。
テッドは父親を、ウルフランは妻子を、ヴェロニカは故郷の村を、それぞれ戦争によって大切なものを失った人たちです。
テッドの策略によって窮地に陥る首相。
シュヴァルツの助けが入った事で何とか一命を取り留めます。
ただ、このシュヴァルツの行動ってどう考えてもパフォーマンスにしか見えないんですよねw
これまで幾度となく怪しい動きを見せてきたシュヴァルツ。
実は彼、アーケイムのテロリストであるウルフランともバッチリつながっています。
前述のように、テッドが企てた計画にアーケイムが助力している事はまず間違いありません。そのアーケイム所属に所属している男とズブズブの関係にある人物がこんな誠意のある行動を取るとは思えないのです。
なので、今回の行動は「首相を救ったヒーロー」として民衆もしくは首相本人からの人気を集めかったという真意が裏にあると個人的には推測しています。
シュヴァルツは軍部省の大臣ともずいぶん仲が良いみたいですからね。
多方面に交友関係を持つ人物というのはこの手の作品において黒幕になりがちですが、シュヴァルツもそんな感じになりそうな予感…。最終的には国のトップの座でも狙っているのではないでしょうか。
ちなみに、シュヴァルツとはかなり対照的だったのがレイです。
人工妖精の異変に最初は驚いた表情を見せていたものの、すぐに冷静な顔つきに戻っています。首相を守ろうとする身振りすらしていませんからね。
ヴェロニカもそれに気付き、違和感を感じている様子。
いやぁ、マジでこの作品に出てくる登場人物たちはその真意が掴みづらいですね。
レイはマーリヤとヴェロニカの故郷を焼き払った張本人。本来であれば視聴者的に「悪人」として見えるところなんでしょうけど、まさにそれっぽいシュヴァルツとはまた別の雰囲気を持っているので独特な感じです。
以前の感想記事で「レイ・ドーンは実は悪いヤツではないかも?」と考察した事があるのですが、それもまぁ無くはない話なのかなとも思ったりしています。
「(主人公サイドから見て)復讐すべき相手が実は悪人じゃなかった」なんてのは良くある話ですしね。
スーナの森(マーリヤとヴェロニカの故郷)を焼き払ったのも、何かしらやむを得ない事情があっての事なのかもしれません。
実際、1話のシーンを見直してみて気付いたのですが、「やれ(火を点けろ)」と命じているレイの声は弱々しく“ためらい”のような感情がこもっているように聞こえます。
そもそもスーナの森というのはレイの兄であるユルゲン・ドーンが住んでいる村でもありましたからね。そんな村を何の感情も無しに焼き払うというのは無理は話でしょう。
その行動の真意は今のところわかりませんが、とりあえずそう簡単に説明がつく人物ではないというのは確かだと思います。
最終的に取り抑えられるテッド。その恨みを全て吐露するも、フリーから「許せなくても良い。ただ、受け入れろ」と諭されます。
フリー「戦争は終わったんだ。人殺しが正当に裁かれる、良い時代だろ?」
テッド「ゴルバーンも人だってのか…?」
フリー「あぁ、お前と同じ、ただの人だ。だから、殺すのは無しだ」
何とも言えないテッドの表情とともにここで本編は終了しました。
個人的な感想
早いものでもう8話目。登場人物それぞれの思惑が何となくわかってきて、考察のしがいが出てきました。
一つだけハッキリと言えるのは、戦争ってロクなもんじゃないなという事。
この作品に出てくる人たちって、みんな争いによって大事なものを失った復讐者ばっかりなんですよね。今回のテッドにしてもそうですし、序盤からずっと動いているヴェロニカやウルフランも目的は復讐だと思われます。
だからこそ、最後のフリーのセリフは重かった…。
普通、大切な人を奪われたら当然憎しみが生まれるでしょう。復讐だって考えてしまうかもしれません。
でも、実際にそれは何の解決にもならないわけです。だから、無理にでもその感情を押し殺して受け入れろと。
「何やかんやで戦争はもう過ぎた。血を血で洗い流すだけのしょうもない繰り返しが終わったのだから、(結果はどうであれ)良い時代になったと言えるんじゃないか?」
実際に納得できるかどうかは別に、現実としてはそうである事を伝えたかったのだと思います。
暗い話ですね、この作品。とにもかくにも、残り4話ほどでどういった結末に向かっていくのかが非常に楽しみです。
今のところ黒幕の最有力候補がシュヴァルツなわけですが、ヴェロニカと行動をともにしているダミアンという男も気になりますね。
どこかの宗教の教祖様みたいな雰囲気を持つ男。
中の人(CV:子安武人)的に考えても十分ラスボスとしてのポテンシャルはあると思います(笑)子安さんが声を務められているキャラって大体重要ですし。
むしろシュヴァルツと違ってその行動している様子の描写がほとんどないこっちの方がタチ悪いなんて事も有り得そう。そろそろ彼の掘り下げも進んで欲しいなと願うばかりです。
次回予告を見る限り次週からはまた新しい方向性で話が進んでいきそうなので期待ですね。
それでは、最後まで妄想だらけの感想を読んでいただきありがとうございました。