本日より公開の劇場版『PSYCHO- PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』を見てきました。

 

 

単刀直入に言って、ヤバすぎました。新規の映像化としては2015年に公開された劇場版以来なわけですが、4年の時を経て進歩した技術がフルに使われていて、作画のクオリティが凄すぎる…。特にドローンやドミネーターなどCGで作られている部分の描写は圧巻でしたね。

 

今回は多少のネタバレも込みで、率直な感想を書いていきたいと思います。

まさにギノザパスな1時間

もうね、何といってもこれですよ。ギノさん(宜野座伸元)カッコよすぎw 前回の劇場版もカッコよかったですが、全体的にちょっと出番が少なかったのが残念だったんですよね。しかし、今回はほぼ主役みたいなものなのでギノさんの活躍を思う存分拝む事ができました。

 

最初から最後まで、有能オブ有能。1期や2期はどうしても狡噛さんや茜ちゃんという存在があった事であまり目立った活躍はできていなかったものの、劇場版SSでは本当同じ人物なのか疑いたくなるレベルで凄かったです。

 

狡噛さん、征陸さん、縢が抜けて以来の一係はどうしても朱ちゃんワンマンの活躍になりがちで、どこか不安のようなものを感じていましたが、今回でそれは完全に払しょくされましたね。この人がいれば大丈夫とまで思えるほどの男に成長していました。

 

特に肉弾戦がめっちゃ強くなっていたのにはびっくり。もともと1期の監視官の頃はほとんどそんな描写は無く、執行官に全部任せていた感じでしたよね。その後、2期で執行官落ちしてからはトレーニングに励んでいるような様子もうかがえました。で、前回の劇場版では狡噛さんと肩を並べるほどまともに戦えるようになっていて、「ギノさんすげーw」ってなったわけですが、今回はそれ以上に強くなってました。戦闘描写はほとんどギノさんが担当です。ラスボス的な強キャラを直接倒したのもギノさん。推理も戦闘も、いつも狡噛さんには一歩及ばないような印象もありましたが、もうほとんど遜色なさそうです。

 

義手を利用した戦い方も上手くなってて、良くそんな派手な動きできるなみたいなシーンがたくさん。めっちゃマッチョだったし、相当なトレーニングと実戦を積んだんでしょうね。サイコパスにおけるマッチョ成分といえば主に狡噛さんが補っていたわけですが、今後はギノさんになるのかな(笑)スーツを着ている状態だとそんな風には見えないからなおさらギャップにやられます。

 

あと、精神面での成長もかなり見られました。なんだかんだ劇中に登場するメインキャラの中では年長ポジションという事もあり、落ち着きのある素敵な大人になっています。中盤、とある男の子(久々利武弥)を救出する任務に就くのですが、その少年とのやりとりはまるで父親。

「アンタ、そんな優しい声出せるんだ…」とビックリするくらいパパ感満載(野島健児さんの演技が最高)。1期で征陸さんとのエピソードがあったからこそ、このシーンは非常にグッとくるものがありました。この人は絶対良いお父さんになる。

 

あと、霜月ちゃんの扱いもだいぶ上手くなりましたね。アニメ版などにおいてはこの2人はちょっと相性が悪そうな描写が多かったので上手くいくか不安だったものの、今回はギノさんの大人な対応が光っていました。なんだかんだでコンビネーションも良く、最終的には「2人(朱と霜月)の執行官でいられて良かった」なんて言ってしまうくらいで、徐々に距離感が縮まっていく描写にニヤリ。

 

ちなみに、劇中では狡噛への思いも語ってました。「自分が無力だったから親友の居場所は無くなってしまった」という後悔のもとで強くなったのだと考えると本当に泣けます。この辺もあまりアニメでは描かれていなかったので、それをいい形で補足してくれたなと。

 

正直、文章なんかじゃ語りきれないくらい魅力たっぷりなギノさんでした。本当に観に行って良かったなと。実際、かっこよすぎて、放映後の劇場では泣いてる女性ファンの方とかいましたよ。「ギノさんヤバいw」っていう声も相当聞こえてきたので、ちょっと優遇され過ぎとも言える活躍でしたね。今日を境に狡噛さんからギノさん推しになった人絶対いると思います。

霜月美佳ちゃん、見直したわ

アニメ版ではちょっと可哀そうな扱いだった霜月ちゃん。衝撃の真実を知りながらも、平和を崩さないためにシビュラの犬となって働き続ける事を選びました。

 

もともとの性格に難ありだったのに加え、潜在犯に同情の余地無しといった感じで非人道的な捜査も行うなど、視聴者からすれば「嫌な奴」的なポジションを確立した彼女ですが、今回はキャラクター性について割と深く掘り下げられていて、その魅力もわかってきた気がします。というか、今までが描写少なすぎただけだったのかも。あえて嫌われる風に描かれていたのでしょう。

 

あの霜月が主役ポジションという事で、実際に見るまでは不安に思われた方もいるかもしれません。僕もそうでした。ですが、なんかんだでやっぱり有能ですわこの子。相変わらずプライドの高い性格で、イラっとするようなセリフも多かったですが、仕事自体はきちっとこなしてる。

 

正直、朱ちゃん抜きで事件を解決できるか心配でしたが、彼女の活躍もあって何とか乗り越えられました。事態が事態だったとはいえ、18歳の若さで監視官になった素質はやはり本物だったという事ですね。

 

あと、性格面での良さも今回はしっかりと描かれていました。シビュラの正体を知ってからはとにかく効率重視な人間になってしまったのかと思いきや、正義の心は忘れていなかった。特に最後、少年・武弥くんから「なんで助けてくれたの?」と聞かれ、笑顔で「正義の味方だから」と答えたシーンは良かったです。

 

サイコパスって、何が正義で何が悪かって一概に言いにくい作品だと思うのですが、そんな中で堂々と自分が正義だと言えるのは多分霜月ちゃんくらいなんじゃないかな。狡噛さんも、朱ちゃんも、多分自分が絶対的な正義だとは思っていないはず。

 

よくよく考えれば、霜月ちゃんは“普通”なんですよね。真実を知ってしまった、でも、自分の日常を守るためには上の命令を聞かなければならない。これって、現実の我々もそうじゃないですか。もし自分が同じ立場だった場合、真実に対して毅然と立ち向かえますか?っていう話。少なくとも僕は無理だと思います。

 

正直、朱ちゃんが超人すぎるだけで、どちらかといえば霜月ちゃんは我々のリアルに近いわけです。だからこそ、アニメという枠組みの中では嫌われやすい存在なのかもしれません。

 

とにもかくにも、霜月ちゃんは思っていたほど嫌な奴ではなかった。劇場版で大きく救済されたキャラと言えるでしょう。もっとも、あの路線のまま突っ走ってしまってもそれはそれで面白かったかもしれませんが(笑)

 

そういえば、朱ちゃんと六合塚さんからは「霜月監視官」ではなく「美佳ちゃん」と呼ばれるようになっていましたね。一応時系列的には前回劇場版よりも後との事なので、あれから親密度が上がったのかもしれません。欲を言えばその辺も描いて欲しいけど、さすがに無理だろうなぁ…。

総評

色々書きたい事はあるのですが、キリが無いのでこの辺で。1時間ちょっとの作品という事で、少し物足りない感もありますが、綺麗にまとまっていて話も面白かったです。

 

結局はシビュラシステムが黒幕だったり、やっぱりなといった感じでしたが、それでこそサイコパス。期待を裏切らない非常にいい出来だったと思います。とにかくギノさんファンは早めに観に行く事をおすすめします。

 

僕はとりあえずあと数回は観に行く事に決めました。個人的には六合塚さんも結構好きなので、次回見る時はもっと注目しよう。2作目も楽しみすぎる!

 

雑な感想
・ギノさんカッコよすぎ
・霜月は割と良いヤツだった
・朱ちゃんもちょっとだけ出てくる
・CV:小山力也の敵も良い味出してた
・作画がとにかくヤバい
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